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河合塾ユニオン・佐々木さん 10年ぶりに職場復帰へ!

 10年前に河合塾での仕事を全て奪われた組合員・佐々木信吾さんが、東京地裁で9月に勝訴判決をかちとり、復職できる見込みとなったことを受け、10月に記者会見を開きました。

 河合塾は、2013年、労働契約法が改正され無期転換権の導入が決まったことを睨んで、長年勤務した有期職員180名(大半は女性)を年度内で雇止めしました。当時者らから相談を受けた河合塾ユニオンの書記長・佐々木さんは、組合活動として、厚労省作成の無期転換リーフレットを休憩時間に対象者数名に手渡したところ、河合塾から「施設管理権侵害」だと言われ、契約非締結、つまり2014年度からの授業と仕事を全て奪われてしまいました。

 初審の愛知県労働委員会(2016年)・中央労働委員会(2021年)とも、河合塾のこのような行為は不当労働行為にあたると認め、謝罪文の交付、佐々木さんの復職、バックペイを命じました。しかし、河合塾は行政取消訴訟を東京地裁に提起したのです。

 当事務所の久保木弁護士・藤原弁護士は、この訴訟で被告(中労委)側に補助参加した河合塾ユニオンの代理人を務めました。

 緊急命令に従わないと、毎日10万円の科料(行政罰として国にお金を納めること)となることから、河合塾は「控訴はするが緊急命令には従う」と表明。これにより、佐々木さんは来春10年ぶりに復職できる見込みとなりました。

 10年間心折れることなく闘い抜いた佐々木さんと組合の皆さんに敬意を表します。

 当事務所は、日ごろ、労働者の退職を前提とした和解という辛い「解決」事案の代理人をつとめることが多いので、今回の佐々木さんの復帰(まだ控訴審があるので油断はできませんが)を大変嬉しく思います。

 予備校講師の労働者としての立場はどこでも非常に不安定で、全国各地で訴訟となっています。今回の地裁判決と緊急命令は、各地で争っている予備校講師の方々にとっても励ましになるでしょう(すでに各地からお問合せも頂いています)。

 弁護士ドットコムでも、記事にしていただきました。

https://www.bengo4.com/c_5/n_16666/

 控訴審でも勝ち抜くため奮闘しますので、ぜひご注目下さい!

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