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「小平の保育を考える会」結成 ~久保木弁護士が基調報告をしました!

 1月31日、私(久保木)の地元小平市で「小平の保育を考える会」が立ち上げられました。呼びかけ人の一人として、「どうする?小平の保育」と題する基調報告をさせてもらいました。日曜日の午前でしたが、会場に約20名、ZOOMでも約20名が参加する大盛況。現役の保育士さん、園長さん、保護者の方々など顔触れもさまざまです。

 私の報告ではまず、児童福祉法が、①全ての児童が適切に養育され発達する権利を持つこと、②国と地方自治体が子

供の発達に責任を負うこと、③市町村が保育を必要とする児童を保育所で保育しなければならないという原則を定めていることを解説しました。

 その上で、保育の現実として、①少子化の下でも待機児童は容易に解消しないこと(共働き夫婦の増加)、②もともと貧弱な面積基準・保育士の配置基準に加え、保育の民営化と「多様化」が進む中、重大事故が急増していること、③低賃金の非正規化という環境の下、保育士のいっせい退職が相次いでいること、④他方で利益本位の経営者による突然の廃園も相次いでいることをお話しし、安易な民営化による保育の質の低下の最大の犠牲者は子供である、と問題提起させていただきました。

 参加者から、分かりやすかった」「この会の活動が定着するよう、お手伝いしたい」「報告レジュメを広げたいので提供して欲しい」など、嬉しい感想が寄せられました。

 小平市は待機児童数が都内第3位。他方で、都内の私立認可保育園の賃金ワースト40位内に3園が入っている(「週間東洋経済」2019921日号)という現実があります。「考える会」の活動で、小平市の保育の質を向上させられるよう頑張ります!

 

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