中野すずらん法律事務所 > 中小企業 > 債権回収を弁護士に依頼するメリット|費用相場はどのくらい?

債権回収を弁護士に依頼するメリット|費用相場はどのくらい?

 友人や知人に貸したお金、企業の取引先に対する売掛債権、フリーランスの依頼主に対する報酬など、法的に請求できる権利があるのに相手が払おうとしない場合の対処を「債権回収」といいます(詳しくは「債権回収」の記事をご覧ください)。
 この記事では、債権回収を弁護士に依頼した場合のメリットや、費用相場などに関して解説します。

債権回収を弁護士に依頼するメリット

 債権回収を弁護士に依頼した場合のメリットとは具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
 メリットを2つ紹介します。

最適な法的手段を選択できる

 債権回収の方法として、内容証明郵便、民事調停、民事訴訟、仮差押、強制執行など様々な方法があります。これらの方法は、要する時間、手続きの複雑さ、予想される相手の反応など異なりますので、法律の専門家である弁護士に相談・依頼すると、請求債権の内容や債権者(請求する側)の要望、債務者(支払う義務がある側)の状況に応じて、適切なアドバイスを受けることができます。たとえば、弁護士名で内容証明郵便を出せば、分割払いであっても任意の支払いに応じてきそうか、任意交渉は時間の無駄になるので速やかに民事訴訟を提起した方がよいか、債務者は不動産を所有しているので仮差押えの手続きをとった方がよいかなど具体的なアドバイスを受けることができます。

債権回収のための手間と時間が省ける

 債権回収は弁護士に依頼しなくても可能ですが、時間や労力がかかります。特に法的手続きをとる場合、慣れない書類作りに追われ、本業の業務に差し障りが出る可能性もあります。
 後述のように、債権回収を弁護士に依頼すると費用がかかりますが、本業などへの影響を考えると、弁護士に依頼した方が、経済的にも合理的である場合も多いです。

債権回収を弁護士に依頼した場合の費用相場

 債権回収を弁護士に依頼した場合、デメリットをあげるとしたら、費用がかかるという点です。
 弁護士費用は、大きく「着手金」と「成功報酬」に分けられますが、多くの法律事務所が採用している基準(相場)は、かつて日本弁護士連合会が定めていた報酬基準です(現在では日本弁護士連合会基準は廃止されて自由化されましたが、当事務所を含む多くの法律事務所ではその基準を採用しています)。

着手金

 着手金は、回収する債権の額面金額によって変わってきます。

請求額

報酬

300万円以下

請求額の8%(最低10万円~)

300万円超~3,000万円以下

請求額の5%+9万円

3,000万円超~3億円以下

請求額の3%+69万円

3億円超

請求額の2%+369万円

成功報酬

 成功報酬は債権回収の結果、債権者が得た経済的利益(勝訴した金額や回収した金額)に対して発生します。

経済的利益

報酬

300万円以下

経済的利益の16%

300万円超~3,000万円以下

経済的利益の10%+18万円

3,000万円超~3億円以下

経済的利益の6%+138万円

3億円超

経済的利益の4%+738万円

 

 仮に、500万円の売掛債権の回収を弁護士に依頼し、300万円の経済的利益があった場合を考えてみましょう。

 (500万円×8%:着手金)+(300万円×16%:成功報酬)

 上記を計算すると、88万円(消費税別途)となり、おおよその費用相場はこの金額程度となります。
 また、上記のほかに実費(印紙代や交通費など数万円程度)が必要になりますので、もう少し高い金額となるのが一般的でしょう。

まとめ

 以上、債権回収に関する概要を解説しましたが、実際には、債務者から「そもそも契約していない」「契約はしたが、約束した仕事が完成していないので全額払う義務はない」「払う義務があることは分かっているが時効だ」など反論されたり、債務者が財産を巧妙に隠したりするなど、債権回収は千差万別です。
 そのため、債権回収で悩んでいる方は、なるべく早く弁護士に相談することをおすすめします。

中野すずらん法律事務所が提供する基礎知識KNOWLEDGE

よく検索されるキーワードKEYWORD